ジムニー(JA11)のF6Aエンジンのオーバーホール、ちょっとずつ進んでいます。
前回までの作業の様子はこちら
エンジンにこびりついた30年の汚れを綺麗に洗浄したので、次はポート加工とバルブすり合わせを行なってみました。
ポート加工
コンピューターを変更するわけでも、ビッグスロットルを入れるわけでもなく、ポートの拡大加工なんてする必要はないだろう。
なんて思っていたんですが、これ見てください。
年式によっても違うのかもしれないけど、インテーク側もエキゾースト側も、ポートの中に意味不明な段差があるんです。
どう控えめに想像しても、この段差のおかげで空気の流れが悪くなるような。
実際、ポートの段差部分にはカーボンがみっちり溜まってたし。
というわけで、インテーク側もエキゾースト側も、ガスケットに合わせて入り口を拡大、そして段差を削り取るべくポート加工です。
リューターで荒削りした状態だけど、どうよこのスムーズに空気が流れそうなこの感じ。
こうやってポート加工してるとどんどん拡大してやりたい欲が出てくるけど、F6Aのポートは拡大しすぎるとウォーターラインを貫通してしまうらしいので要注意。笑
あとはある程度ポート研磨して(鏡面にはしない)完了♪
エキゾースト側のポートは鏡面になるまでポート研磨したいけど、ジムニーにそこまで労力をかけれないのだ。笑
純正エキマニ 拡大
ほんとはインテーク側とエキゾースト側のポートの段付きを削り取るだけで、ポート加工は終わらせるはずだったんですが…
気になったのが、純正エキマニの段付き。
せっかくポートの段付きを削って綺麗にしたのに、段付きやバリがめちゃくちゃ気になって気になって。
ポートの吸気効率や排気効率をよくしても、エキマニのこの段付きやバリで排気効率落としたら意味がない!
というわけで純正エキマニもサラッと修正。
元の写真も撮っておけばわかりやすかったんですが、これでかなり空気の流れはスムーズになったハズ。
ちなみにポート加工やエキマニの拡大には、タングステンのリュータービット(正式名称分からない)を使うと、荒削りが一瞬で終わります。
↓ こんなやつ。
ただし、リューターやドリルの回転数を落とさないと、削ってる途中で噛み込んで弾かれます。
エアリューターで使うなら、エアーを絞って回転数を落とすと快適♪
バルブすり合わせ
バルブのすり合わせは、ドリルで「ギュイーン!」なんて横着する方法もあるらしいけど、バルブの当たり幅が広がりすぎても怖いのでタコ棒を使って手動で。
→ タコ棒 セット STRAIGHT/19-9914 (STRAIGHT/ストレート)
ただこれ、バルブシートのバルブとの当たり面がカーボン噛み込んでボロボロで…
妥協しまくりのある程度までしかできなかったけど、めちゃくちゃ時間かかって大変でした。
ほんとはシートカットしたいところ。
とはいえバルブシートをカットするシートカッターは高価だし、購入したところで一生であと何回使うのか。
そんなことを考えながらタコ棒でカンカン、スリスリしてました。
光明丹つけたら当たり面がかなり広いけど…
まぁ、いいや。笑
まとめ
文章にしたら一瞬なんですが、ポート加工にポート研磨、そしてバルブすり合わせでかなり時間使いました。
ただ、あとは組んでいくだけなので、サクサクいくハズです♪
ここからちょっぴり今回の反省面ですが…
ポート研磨してからバルブのすり合わせをしたんですが、これ順序を逆にした方がよかったかも。
というのも、ポートを削ると削りカスが出るし、綺麗に洗浄してからバルブのすり合わせをしたものの、キリコが残ってたりしたらバルブやバルブガイドを傷つける可能性もありますし。
バルブの当たり幅も広い感じもしたし、まぁ、今回のオーバーホールは次回への反省ですね。
実はもう1つジムニー(JA11)の部品取り車から降ろしたF6Aエンジンあるし…
そっちもついでに腰下まで全バラでOHしとく?笑
またエンジンのオーバーホールするなら、JA11のF6Aエンジンとかどれもバルブシートの状態悪いだろうし…
やっぱりシートカッター欲しいなー。