長らく放置してしまいました、S2000。
屋根をオープンにしてドライブに行きたい欲が高まってきたので、その前にボディーを綺麗にしてあげることに。
左のフロントフェンダーとリアフェンダーが、鈴鹿サーキットでスピンしてボコボコにしたままなんですもの。。
そんな状態のままなのはかわいそうだし、ドリ車でもないのにちょっと恥ずかしい。
純正の塗装もところどころ劣化してきているし…
というわけで、気合いを入れて補修しながらDIYで全塗装することに!
S2000 全塗装 DIY
全塗装のやり方は他の人が詳しく解説してくれてたり、プロの板金屋さんがYouTubeに動画をアップしてくれていたりするので塗り方とかは省きます。
- こんな感じでS2000を全塗装した
- 塗装や板金で自分が失敗したこと(次回の全塗装に活かしたいこと)
ということを、自分が忘れないように書き留めておこうかと♪
↑ S2000の全塗装が完成した写真。(AP1のS2000純正のシルバーから、アウディの純正色ナルドグレーに色変えです)
S2000 全塗装 板金
リアフェンダー
このかわいそうなリアフェンダー。
板金である程度の形に戻して、凸凹をパテで埋めます。(リアフェンダーは袋状になってて難しかったので板金はプロに依頼♪)
ある程度の形を作ってもらったので、パテは自分で塗って綺麗に削っていきます。
ツルッとしていて、なかなか良い感じ。
フロントバンパー
前期バンパーの、よくわからないダミーダクトも切り抜いたり
フロントパンパーに開いている、エンブレムの穴も埋めてスムージング!
穴に樹脂を溶かして入れて、パテで成型。
トランク
当然、トランクのエンブレムの穴も埋めます。
トランクは鉄なので、TIG溶接で穴埋め。
トランクの両端にマウントが付くタイプのボルテックスのGTウイングを使っていたときの穴も埋めて…
こちらもあとはパテで成型です。
フロントフェンダー
修正前の写真がもう何年も前で見つからず、ビフォーアフターの紹介ができないのが残念だけど…
左フロントフェンダーの板金はめちゃくちゃ大変でした。
左フロントフェンダーのアーチ部分がヘロヘロになっているのを、板金ハンマーで丁寧に均してあげてパテで成型。
文章にすると一瞬だけど、ほんと時間かかりました。
※ パテを削る時、水研ぎはしないように注意!
パテが水を吸って膨張し削りすぎてしまうため、あとでパテを盛った部分が痩せるそうです。
S2000 全塗装 足付け
板金してパテで形を整えたら、塗料の食いつきをよくするために足付けをしていきます。
足付けに使ったのはダブルアクションサンダー(ペーパー400番)と、細かい部分用にスポンジタイプのヤスリ。
幌やドアなど、できるだけなるべく外さないで全塗装を進めていこうとしました。
が、
マスキングをするときにマスキングがしにくいからという理由で、結局ほとんど外すという。笑
ちなみに写真でわかるようにトランクに縞鋼板を貼ってるのは、センター出しマフラーを付けようとしたときにトランクをカットしたから♪
S2000 全塗装 マスキング
全塗装をする際、マスキングはかなり重要。
マスキングは大変だし楽しくないしと、妥協する部分があったり手を抜いたりすると…
塗装したあとに悲惨なことが待っています。
初めての全塗装、2回目の全塗装で経験済み。
マスキングの手を抜かないようにした結果、幌もドアも外れるものは全て外して全塗装に臨むことになりました。
ダッシュ貫通のロールバーも付けてたから、ダッシュボードまで外れてます。(幌を外すのにロールバーがあると外せなかった)
マスキングの手を抜かないようにしたのは成功だったけど、塗装の際をビニールでマスキングしたのは失敗。
ビニールに静電気が溜まって、ゴミやミストがくっつき、スプレーガンで塗料を吹いている時にゴミが塗装面に落ちてきます。。
S2000 全塗装 塗装
いきなり色まで入ってしまっていますが、
- 脱脂用のシンナーで脱脂(できればタッククロスも使ってホコリ取り)
- スプレーガンでサフを塗る
- サフの乾燥後、サフを削って表面をツルツルにする(800番の耐水ペーパーで水研ぎ)
- スプレーガンで色を塗る
- 乾燥後、1500番の耐水ペーパーで水研ぎ
- スプレーガンでクリアを塗る
という感じで作業ました。
は?色を塗ったあとに、なにペーパーかけてるの?
ベースカラーを吹いたら、乾燥してしまわないうちにクリアを吹き付けなきゃダメでしょ。
と思うかもしれませんが、色を塗って30分ほどたってからクリアを吹き付けたら、塗装面が縮れてきて(リフティングという状態かな?)、塗装をやり直すことになったんです。
2回も連続でやり直しすることになるのが怖くて、ベースカラーがしっかり乾燥するのを待って、かつクリアの食い付きが良くなるようにとこんな工程で塗装してみました。
まぁまぁ良い感じに塗装できた!
と思ったけど、ベースカラーを研いでからクリアを塗ると、ペーパーの目が見えたりとちょっと微妙な部分もでてきたり。
でも、ヘロヘロになっていた左フロントフェンダーも、そこそこ良い感じになってくれてよかった♪
ちなみにベースカラーを塗装後、1時間ほど乾燥させてからクリアを塗ってみても縮みのトラブルが起きたので、ベースカラーとクリアの塗料の相性が良くなかったのかも。
知り合いのプロの板金塗装屋さんに質問したけど、こういうトラブルのケースって珍しいらしいです。
ベースカラーを塗装後、3時間ほど乾燥させてからクリアを塗るとトラブルは起きなかったので、次回、全塗装する際にはクリアを吹き付けるまで3時間はインターバルおく!
S2000 全塗装 DIY まとめ
全塗装をDIYでやるのは、今回のS2000が人生で3回目。
なんやかんやで上達は感じれたものの、やっぱり難しかったです。
全塗装は時間も手間もすごくかかるし、自分でやるにしても塗料代や道具にお金もかかるし、腕にもよるだろうけど設備も道具も揃っていないDIYだと仕上がりもそこそこ。
全塗装をDIYでやるのは、コスパのいいものではないです。
どうしても自分で全塗装してみたい!
という場合以外、プロに頼んだ方が仕上がりと料金の面で絶対いいと思いました。
次また全塗装するか聞かれたら、こう答えます。
失敗を活かすためにも、自分は全塗装の工程を楽しめるから、やる!!(結局やるんかい)